ししゃもがいっぱい

乙女ゲーム中心のオタクのブログ

ラバープリテンド 感想 微ネタバレ

LoverPretend

Twitterでまとめたものを再アップしてます

ラバプリやって良かったです。良作だと思います。
公式サイトを見て気になった人ぜひやってほしいです。いい意味でイメージ通りの作品です。
「はじまりはニセモノの恋」がテーマですが、ニセモノの恋から本物の恋に変わる過程が非常に丁寧で、
テーマに沿っていて、しかも悪い意味で裏切られることがなかったのが良かった。
キャラクターも、「何言ってんだこいつ」と思わされることもありましたが、全員根は常識人だったので安心しました。
ライターさんが複数いるようで、正直、自分にあまり刺さらなかったルートもありますが、みんな良い子達でどのルートもライターさんの愛を感じました。

良かった点の方が圧倒的に多いですが、ニセモノの恋人になるまでの過程が若干無理矢理感があったなぁ…と。
あと、恋人のふりをする上で、誰も見てないのに手を繋いだり、抱きついたりする点が若干謎でしたw
芸能人組はまだしも、一般人組はそんなわざわざニセモノの恋人アピールしなくてもいいんじゃ…?と若干突っ込んでしまいましたw
ツッコミどころはありましたが、それ含めても面白かったです。
恋愛要素は多めですが、糖度は控えめです。キャラによっては、匂わせ初夜があったな~くらいの描写ですね。

以下、キャラ別の感想です。
※隠しキャラの感想は真相に触れてるのでご注意


●上久保数馬 CV:古川 慎
背中を押してくれるシーンとスチルがすごく好きです。
最高の幼馴染でした。
幼馴染であり、親友でもあり、家族のような数馬。
お互いの夢を応援したいのに、「ちゆきに置いていかれるかもしれない」という葛藤も良かったです。
この作品、「会ったことのない父親を探す」という目的は浅木先生ルートでしか明かされないのですが…
親友でもあり、家族でもあり、恋人でもある数馬と一緒にいることで、本当の親がわからなくても自分は孤独じゃないとちゆきちゃんが実感できたのも良かったです。幼馴染は偉大だ!


●瀬名由稀人 CV:鈴木 達央
チャラく見えて、まともでしたね。
ちゆきちゃんに八つ当たりしたり、しつこく迫る女の子を冷たく突き放したりしないんですよ。
他の人の立場にたって物事を考えられるという点では、一番だと思います。
自分が世間から求められるイメージを受け入れ、文句一つ言わずにそのイメージ通りに魅せる努力をするんですよ。いい奴か…!!!
最後のオーディションのアドリブで「本当の…剥き出しのオレで勝負したい!」という言葉が心に響きました。
あと個人的に「マジで、こんな最高の女の子がオレの彼女とかヤバすぎ」ってチャラさ全開のセリフも地味に好きでしたw

●真木野春三 CV:河西 健吾
ラバプリの中で一番殴りたいけど好きです。
なんだこのピュア男。初夜くださいお願いします。
自己肯定感低め、どもり、きょどり、年上、DTって最高じゃないですか?
春三ルートで殴りたいと思ったシーン(書くなよ)がオタク趣味は彼女の趣味って勝手に言い出すところと、
「愛されて育ったあなたに〜〜〜〜おれの気持ちが分かるわけがない!」のセリフです。
わ か る わ け ね ぇ だ ろ
ちゆきちゃん親もいないし、学費や生活費は自分の力で支払ってるんですよ。そんな女の子にこりゃないぜ。
春三の気持ちもわかるけど、ちゆきちゃんのことを考えると奴をボコボコにしてやろうと思いました(親目線)
でも、あの春三がちゆきちゃんになら全てを曝け出してもいい、と思うくらい心を許してたんですよね。
暴走してちゆきちゃんを突き放してしまった自分の言葉に後悔して、ちゆきちゃんの名前を呼びながら泣く姿が性癖に刺さりました(大声)
「…………」「〜〜〜っ」この文字のない部分までしっかり声優さんが演技されていて、彼の焦りや緊張が伝わってきて本当に好きでした。
公園で「恋人に、なりたくて…!!」ってシーンと「ぎゅーってしていい?」「嘘ですすみません!!!」のシーンが可愛くてすごくすごく好きです。

●西嶋理玖 CV:前野 智昭
春三とかなりいい勝負…結構好きなキャラでした…
「婚約者のふりしてくれるよね?ビデオで証拠も撮ったよ?」のシーンまでは本当に「や ば 男!や ば 男!」と思わずコールしてしまうくらい殴りたかったのですが、それ以降のシナリオがかなり好みでした…
「分からないけど迎えにきた」の嫉妬シーンも素敵でした。
ちゆきちゃんも、「素の理玖さんがただただ好きになる」っていうより、俳優業に対する努力も理玖の夢どちらも理解してあげているところがよかったです。
自分が作り上げた舞台美術のセットの前で告白するシーンが大好きです。「なんか、ドキドキする……ね」のスチルにときめいてしまいました。

●浅木詠一郎CV:森川 智之
感情が迷子。
私は浅木先生のことをずっとちゆきちゃんの実兄だと信じていました。
私は乙女ゲームに近親相関を求めているわけではありませんが、乙女ゲームタブーを踏むという制作者の心意義が好きなので、かなり期待していました。
その反面、オトメイト的には絶対そんな乙女ゲータブーを破らないんだろうな…と。
で す が
「私はね、きみに嘘をついていたんだ」
「きみの父親は私の父だと思う」

よ…よくやった!!!オトメイト!!!!!! 最初はノーマルエンドから見ました。
お互い両思いなのに、兄妹だからそんな関係は許されなくて…
そんな気持ちの中、浅木先生は「……一度だけ」「これが最初で最後だから」とお互いの恋心にケジメをつけようと抱きしめるシーンが好きすぎて狂うくらい叫びました。
(できることならずっと、こうしていられたらよかったのに)
このちゆきちゃんの想いを聞いて、あまりの儚さと美しさに心臓が壊れるかと思いました。
まさかオトメイトでこんな素敵な兄妹恋愛が見れるなんて…!!!

問題はベストエンドですよ。血涙祭りです。
ベストエンドでは、DND検査で本当の兄妹じゃないことが判明するんですよね。
この時、醜い害獣のごとくうめき狂いましたね。
兄妹じゃないのかよ!!あの儚いノーマルエンドを返せ!!と(私が勝手に妄想してキレてるだけです。ラバプリは悪くありません)
でもね、ベストエンドの両親の手紙のくだりがあまりにも良すぎてね…
ちゆきちゃんが本当にお母さんから愛されていたと自覚し、浅木先生は自分の一言でちゆきちゃんから父親を奪ってしまったのではないか、と罪悪感から解放される…。
本当の意味で解放され幸せになった2人を見て、「禁断の兄弟関係くれよ!!」なんて軽々しく言えるわけない(でも見たい)という葛藤で私の感情は迷子の迷子の迷子になりました。
一番幸せになれたのはこのルートだったな…良かった…(感情は迷子だけど)